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戦場のピアニストのnonのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
4.2
「ダージリン急行」でエイドリアン・ブロディ氏を見て今作を思い出し再鑑賞した。ポーランドに住むユダヤ人ピアニストがドイツ軍の侵略により迫害され、家族を失い(トレブリンカ強制収容所に移送されてしまいましたね…)隠れ家を転々と生き延びていく様子は過酷で生々しい。ドイツ陸軍大尉との出会いの場面でシュピルマンの弾くピアノは解き放たれた感情のうねりのようで心を揺さぶられる。まるでゲームのようにユダヤ人を次々に殺害していくドイツ軍兵士たち、無残に転がる死体、背中合わせの日常と異常。戦争には全く救いがない。

今作のエイドリアン・ブロディ氏、ピアニストとして、一家の長兄として、1人の人間としての顔が違うのと、空腹で死にそうな演技は凄まじかった。大尉役のトーマス・クレッチマンさんも素敵でした(今回再確認しました)。
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