夫にも去られ、息子にも去られたら、その寂しさは如何ばかりか。
新しい妻子と安定した生活を送るピーターには青天の霹靂。
一日中仕事をして、家に帰ったときだけ家族と触れ合えば心が通じると思っている。
後妻にしてみれば、精神的に不安定な少年と自分の幼子を二人きりにはしたくない。
息子のことを信じたいばかりに毎回はぐらかされ、腫れ物に触るように機嫌を伺う。
いくら親でも専門家ではないので、限界はある。
親の必死さが余計に拗らせてしまうことも。
親には決断が出来ないから、冷静に判断出来る専門医が必要だ。
両親の愛情を感じたかった少年。
なのに親の愛情が治療を阻んでしまうのは何とも皮肉なものだ。
こういう作品を観るたび、親としての在り方を考えてしまい胸が痛む。
息子たちに生き方を押し付けていないか、折に触れ考えさせられるテーマである。
この映画から『ファーザー』に続くんだろうか…笑