富で得た権力から汚職や不正が横行する街でルールを守らずにひたすらに腕っぷしだけで、事件を解決する刑事がいた。
逮捕しても買収された裁判で無罪を勝ち取るドラ息子が悠々と釈放され、正義の在り方が問われる。
その正義を独自の倫理で私刑を行う疫病ドクターと名乗るボディスーツの人間が現れ、街は集団的ヒステリー状態を招き混沌と化す。
型破りな刑事は異常な私刑殺人鬼を止め、街に平和を取り戻せるのか。
ロシア映画で、ロシアといえばかなり強引な手法で企業を政府が乗っ取ったり、諸々恐ろしい国というイメージなのでまさにゴッサムなシティがありそうな勝手な印象です。
能力が特にあるわけでもなく腕っ節だけの主人公と「バットマンは殺さないが俺は殺すからイケてるぜ」と宣うドクターの振り切りった上で兵器も強いヴィランとしての対立はシンプルに面白かったです。
映像美もあり道具やアクションに野暮ったさや安っぽさもなくて作品としての仕上がりも素晴らしい。
捻りが少し足りないけどアクション映画としてはいい出来栄えの映画でした。