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流浪の月のtipsy806のレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
3.7
小説は未読。いろんな意味で現代の闇が入りまくっている映画だった。
元誘拐犯と被害者が15年後に再開。特別な絆の二人に外野の人間がとやかく言いすぎてイライラしていたのもつかのま、実際私だって人の噂やニュースに文句をつけている。そんな自分もどうなんだという気持ちになってしまった。表をなぞっただけで知っている気になるこの世界の虚しさよ。自分では気づかず、これが正しいと思い込んでいるものがどれほどあるのだろうか…。
行きつく先がこれなのであればそれは一種の心中です。
目線だったり震えだったり俳優陣が全員素晴らしく、とくに横浜流星のあのような演技は初めて見たので驚いた。
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