雨の中、濁流に飲み込まれそうになる
差し出された傘の下には心地の良い風と優しい光の音があった
固く結んだ手を引き裂かれて、希望を失っても記憶の中に微かに残る温もりを頼りにお互い生きてこれた
でも正直な「気持ち悪い」の言葉が重くのしかかる
決められた方向に勢いよく流れていく社会は、弱くて純粋に歩もうとする者たちを簡単に追いつめていく
悪人や怒りで汲み取っていた筈の熱を思い出した
この作品に出てくる多くの脇役は自分自身だって忘れてた
眩しく輝く太陽の下で「僕は違う」「私は違う」と大声で言えない2人が薄暗い月の出ている時間だけは誰にも邪魔されることなく自由にさまよえる唯一の居場所という意味での「流浪の月」だったら良い、少しだけほっとする
2回観たけど足りない、、きっとあと何回か観る