まずは李監督の作品を初めて映画館で見れたことに感動。毎回いろんなことを考えさせてくれる大好きな監督です。
李監督過去作の｢悪人｣｢怒り｣では事件の真相を共に考えながら見る映画だったが、今作では事件の真相を知る側として見るという作りになっていたため新鮮でおもしろかった。
今作ではロリコンということを入口に、世間からの見られ方と事実のずれを非常に考えさせられる内容だった。ネットニュースの情報を鵜呑みにしがちな現代人への風刺にも感じられた。
また、過去について葛藤する更紗を演じた広瀬すず、物静かながらも奥に何かを抱える文を演じた松坂桃李、自分から遠ざかる彼女との関係から次第におかしくなってしまう亮を演じた横浜流星の演技が本当に素晴らしかった。
これは一人で見てじっくり考えたい作品でした。
