あやね

流浪の月のあやねのネタバレレビュー・内容・結末

流浪の月(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

人間は単純かつ複雑な生き物だと、痛烈に解らされた。

自分のコンプレックスに対する向き合い方。口にするだけで涙が出てしまったり可哀想な顔をされたりするのがさらに惨めになって自分ではどうすることもできないし、それとともに生きていくしかない。それこそ、墓場まで持って行きたい、そんなコンプレックスが私にはある。それを外からほじくり返されたような体験。でも同時に、他に目を向ければやっぱり直してより良くしていける部分もあるから、コンプレックスと一緒にでも生きていけてる気がする。例えば太ってるというコンプレックスを解消するためにダイエットするとかね。
あと、この作品では、社会の枠組みみたいなものがあって、そこに合うことができない人間の不器用さを丁寧に伝えていると思った。
人から見れば、なんだそんなことか、と言われざるを得ないことがその人にとっては大きな主題になって降ってくる、それが私に最高に沁みてしまった。。。
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