YUMI

流浪の月のYUMIのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
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随分前に読んだ大島弓子さんのマンガ「恋はニュートンのリンゴ」を思い出しながら観てました。
でもさすがに本作の方が深刻でしたね。
更紗は養家で受ける性的虐待を逃れて安心できる生活の場が欲しかっただけだし、文はそんな彼女を一時でも救っただけ。
なのに世間はそれを許さず、文は犯罪者の烙印を押され、更紗は好奇の目に晒されて続ける。
「自分を好きになってくれる人を好きになろうとしてきた」という更紗の告白にはとても共感して切なかったです。
結局のところ、人の幸せとは年齢差や性差に関係なく、本当に理解し合えて心を許せる人と一緒に生きていける事なんだなと思いました。たとえそれが、当てもなく流浪し続けざるを得ない人生であっても。
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