このレビューはネタバレを含みます
【人はみたい物事しかみれない】
事実を伝える為には、自分の見せたくない傷を見せなくてはいけない。
それはどうしても言えない。
それを伝えたって、「もしかしたらその傷のせいでやっぱりこうなったんじゃない?」と真実を捻じ曲げられた事を言われるかもしれない。
結局、自分の真実なんて相手が信じない限り成立しない。
守られなきゃいけない子供の頃に
唯一、自分を理解して守ってくれた文。
性的暴行をしたのは親戚の兄なのにね。
それを警察に伝えたところで、更紗自身が文の家から出なかったとしても、守ってくれた文が誘拐犯になってしまうのが悲しい。