ブラックスワン

流浪の月のブラックスワンのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
3.8
 友人から本屋大賞作品で凪良ゆうの『流浪の月』がおすすめと聞いて、映画化もされているという事で鑑賞。主演は広瀬すずと松坂桃李。(2022)朝ドラ「ブギウギ」主演の趣里も子育て放棄する母親役で出てました。
 子供が好きだという男性「佐伯文」。大人の女性と繋がりが持てず、自分の素を見せる相手にも出会えないでいた。母子の関係も崩壊しているようだ。
 かたや少女の「家内更紗」は父を無くし、母は男と住むために更紗(さらさ)を親類の家預けてしまうような親だった。親類の家では年長の男の子が更紗の部屋に夜やってくてはいたずらをする。安心して眠ることも出きない環境を周りの大人にも誰にも告げることも出来ないでいた。
 友達と遊んだ後も家には帰りたくなくて行き場のない小学生の更紗に声をかけたのが文(ふみ)だった。家に帰りたくないという雨に濡れている更紗を心配をして「家へ来る?」と。警察に発覚されるまで、ふたりは無邪気な同居生活を始める。
 その後ふたりは引き離されて、おのおの成長するのだが、誤解されたスキャンダルはその後のふたりをそのままそっとしてくれることはなかった。
 よく泣いた〜。ひとはみないろいろ抱えて生きていると思いますが、事件が勝手にひとり歩きされると、誤解を解くことがなんと困難なこと。周囲や世間に惑わされず自分の意見や見識を持ちながら生きていくことが大切だと再認識。
 ところでロケ地に何故か馴染みがあってもしや訪れたことがある土地かなあと観ていたら、やはり松本。葡萄畑は山梨県ではないかと思ったけどそれは勘違いかな。好きな場所がロケ地でちょっと嬉しい。
 余談ですが、横浜流星にDVでボコボコにされたらさすがに生きていられないよね(笑)迫力のある怖いシーンでした。
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