Masahikohigashi

流浪の月のMasahikohigashiのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.5
更紗と文と亮。それぞれに抱えている事情と秘密と問題が交差して物語は進む。更紗と文が過ごした2ヶ月間は女児誘拐事件と呼ばれるがふたりにとっては救いの一時だった。深層にある真実を軽視し正義という名分で実態を伴わない行為で表層を不条理に取り繕っていくことで生じる苦しみ。成長しようともがくが犠牲も生まれる。荒涼とした世間で生きていく悲しみが深い分、純粋な思いの輝きが儚く美しく思いました。
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