マシュー・ボーン監督らしいケレンのあるお馬鹿スパイ映画を楽しんだけど、どうもラストがよく理解できなくて鑑賞後に監督インタビューと解説を漁る。成程そういうことね。
解説によるとインスパイア元だろうとのことの「ロング・キス・グッドナイト」は未鑑賞なので、エリーの正体については完全に想定を裏切られて楽しかった。サム・ロックウェルさんも、ポスターでは4、５番手の立ち位置なのがナイスだった。
レイチェル・カイルの記憶を思い出したエリーとエイダンのカラフル煙幕ダンス無双は「キングスマン」での既視感といささかののやりすぎ感を覚えつつも、まあマシュー・ボーン監督らしさ全開だなと。でもその後のアイススケート無双は好みで手放しで楽しく。
ラストファイトに関わる洗脳のくだりや秘密アジト辺りはなんとなく昔の「007」的なお馬鹿スパイ映画風味あるなと感じた。
からのラストシーン。鑑賞中はエリーが本当にレイチェルだと思っていたが、解説によるとアレは彼女の書いた小説の話しであって、エイダン、キーラ、アルフィーもスパイではないと。だから本物のアーガイルが現れてエリーは驚いたと。
そしてのエピローグで示されたのは「アーガイル」の物語が「キングスマン」とクロスオーバーしていくだろうとのこと。
ふーん、そうなんだ。「アーガイル」も三部作になることが決まってるそうな。今作は二転三転する物語が楽しめたけど、「アーガイル」続編はキングスマンに収斂していくのかな？
ブライス・ダラス・ハワードさん好きだから、レイチェルとしての物語を観たかった気もするけど。
追記
解説の当該サイトはこちら。
https://filmaga.filmarks.com/articles/292661/
サッと読んで鵜呑みにしていたが、ひと晩たってよく考えたらアーガイル主人公の小説内の筋立てとしていきなりエリーが登場するのも無理がある気がして、やはり現実設定なんじゃないかなと。
