きん

ミラベルと魔法だらけの家のきんのレビュー・感想・評価

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
-
携帯を機種変更したら6ヶ月間Disney+が無料に💫映画館で観そびれたミラベルが目に留まり鑑賞。1作品目に相応しい素晴らしき作品だった。

1人1つ特技の魔法が与えられた南アメリカに住む大家族の一家だが、主人公ミラベルはたった1人魔法を持ち合わせていない。そんなミラベルを祖母は一家を守るために異物として扱う。家族間の確執を描いており、兄弟や周りの子との才能の差に劣等感を感じたり、自分だけ好かれなくて寂しい思いをした過去は誰もが思い当たる節があるのではないか。共感しやすいからこそ物語の序盤は胸が苦しくなった。

一見家族の中でミラベルだけが孤独のように見えるが、魔法が使える兄弟たちにも重圧や不安などそれぞれに悩みを抱えていること、夫を亡くし祖母は女手一つで大家族を守るために必死で生きてきたことが物語中盤で明かされる。勇敢で家族思いなミラベルがバラバラな家族、崩れゆく家を救う物語。ディズニー映画で毎回登場する超悪役がおらず、家族の物語で自身を投影しやすい。でも超悪役ではなかったがミラベルの言うことを信じず成すことに目鯨立てていた祖母、私だったら謝ってきても許すまじ。(笑)

ミラベルに他兄弟と同等に愛を注ぐご両親の姿に救われた。ミラベルが芯の強い優しい子に育ったのもこのご両親があってのことだろう。マッチョな姉が難なくロバを5,6匹運び抱えるシーン好き。

そして何より素晴らしき作品と豪語した一番の理由はラテン調のミュージカル。全曲とても良い!流行ったhavana/Camilaに何処かしら似てる中毒性の高い曲も気になったので全曲聴き直したい。
きん

きん