JTKの映画メモ

美貌に罪ありのJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

美貌に罪あり(1959年製作の映画)
4.4
「そーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーなんですよぉ、川崎さん」
というわけで。
タイトル損してるけど、かなりの傑作。
没落寸前の旧家の三姉妹の物語。
山本富士子、若尾文子、野添ひとみ。
超絶美人揃いなんで「美貌に罪あり」というタイトルになったのは分からなくもないが、内容とミスマッチ。映画会社の営業サイドの無理強いのような気がする。
それはさておき。
この時代の大映映画は普通に観てられるどころか目の醒めるような傑作も多く、これもその一本。
脚本も見事だが、増村保造の演出は冴え渡り、後半の舞踏シーンや音楽の使い方、野添ひとみの顔アップ等の編集の見事さは圧巻。
古い日本映画にはまだまだ傑作がありそうだ。