Tatsu

私ときどきレッサーパンダのTatsuのレビュー・感想・評価

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
4.3
近年ピクサーベスト。流石に『バオ』の監督だけあってぶっ飛んだ展開が普通のことのように進んでくのがマジで狂ってる。8割くらいがギャグで埋め尽くされていて、このテンポの良さは寧ろ最近のソニーぽい。ぶっ飛んだストーリーでありきたりな事が描かれる豊かさ。トロントに住む中国系の13歳の主人公がインシンクもどきのR&Bアイドルグループに夢中な設定からして、仲間巻き込んでゼメキス『抱きしめたい』みたいな展開になるかと思いきや、それ以上にいろんな映画連想した。『フェリスはある朝突然に』『トラベラー』『パラノーマン』他にも色々。エンドロールはモロに『スーパーバッド』だし...。ほぼ女性クリエイターで、主人公の成長周り含め、こういう描写が描かれるのは大切。ライブがクライマックスの映画大好き(ライブ演出めちゃ笑った)。その上、学園青春ものから怪獣映画にもなるんだから文句ない。サイケなイメージも含め、最近のディズニーで最も尖ってる気がする。『バットマン』のスコアをジアッチーノがやってて、本作をゴランソンがやってるのも逆な感じがして意外。ドラッグ言及セリフOKでLGBTQのメインキャラがダメなディズニーは意味わかんないけど。
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