素晴らしすぎる！インクレディブル・ファミリーの同時上映短編にして本編よりよっぽど感動的だった『バオ』のドミー・シー監督によるピクサー長編。
読みやすい展開ではあるけど、ネタバレで面白さが減るような似非エンタメじゃない。むしろ、ラストにかけて盛り上がる展開と多くの要素が完璧すぎるくらいに集結して収集されていく様が最高のカタルシス。
ピクサーらしくしっかり親と子の物語、そして完璧なバランスの押し付けがましくないフェミニズム映画。
自我の抑圧、親子、家族を題材にしたリメンバー・ミーがそのテーマを扱う上で一部脚本的に破綻してるくせにやたらと感動を押し付けてきたのに対して、なんだ今回の脚本の抜け目なさと品の良さは！
同じディズニーでも、ポップさだけが過剰になって本質を見失ったミッキーマウスのアニメシリーズと違って、ピクサーのビジュアル変化は主人公の世界を体現してるし過去作のピクサークオリティを失ってない。
個人的MVPはパパ。
魔女宅のパン屋のパパイズムをどこか感じる可愛さ、パパぁ〜
