砂鉄くん

私ときどきレッサーパンダの砂鉄くんのレビュー・感想・評価

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
4.5
過干渉束縛ママにストレス爆発
傑作ですね、めちゃくちゃ良かった。
舞台はカナダで中国系の話だけど日本カルチャー満載、変身コメディのらんま1/2感よ。日本アニメ的な演出も多くPixarの表現の幅凄い。女性を束縛する女性にシスターフッドにアイドルの尊さで題材も現代的。

アジア系の女子を腐女子として描きがちでソレも偏見の助長だなと。
自分がそうだったからそう思うのかもだけど10代の頃のオタク性ってあんま弄ってくれんなよって位にデリケートな部分だったから現代の子が今作で居心地悪さを感じてないかと思ったり。
妄想絵が親バレすんのなんてネタにして良いレベルの話じゃないでしょ、鬼かよ。

30、40代から観た面白さだけど10、20代がどう思うのは気にしちゃうな。
おじさん、おばさんにオタク文化が消費されて欲しくないし。。

最近のピクサーは乗り越えた側の視点が強くてそこで転んでしまった人に対する寄り添いが薄い気が。 
妄想絵バレのシーンなんてかなり辛い体験なのに扱いが軽すぎるなと。クリエイターの原初的な体験をストーリーに落とし込む制作体制からか、結局ピクサーで働けるレベルで成功できた人の話だよなと。

おじさん接待的なおばさん接待感。
そりゃ傑作だと思うけどな、乗り越えた目線からな残酷さを感じると言うか。
ローカルな作品なら流しちゃうけどピクサーって自分にとって核なブランドな分考えてしまうな。
砂鉄くん

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