たうら

私ときどきレッサーパンダのたうらのレビュー・感想・評価

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
4.7
ここ10年のピクサー作品では間違いなく最高傑作。
アニメーションに関しても、美術に関しても、一番根本から新たな表現に挑戦しており、ソニーアニメーションにやっと追いついてきたかと感動。日本のアニメやマンガの記号表現とアメリカの3Dアニメーションの表現と、アニメーションが本質的に持つ動きの面白さをそれぞれ深く検討して生み出されている。
アジアコミュニティの描写もハリウッド特有の変なオリエンタリズムからは一歩抜け出した感がある。(『フェイフェイ』とかさ…)
ストーリーの面では母親が見ていてしんどいレベルでヤバすぎるというのはあるが、それでも全体としてうまく作られていた。
そもそも初潮とレッサーパンダ化をかける発想が素晴らしい。これが近年の多くのアメリカのアニメーションに足りなかった。
個人的には父親とメイのシーンが好き。
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