母親と娘の関係性のような闇って、父親と息子では描かれるのみかけない。自分のお腹の中から出てきた、自分と同じ性の子どもって、自分の分身のように思うんだろうな。私は息子がいなくて、娘しかいないので、息子に対しての感情はわからないけれど。この物語のお母さんの感情、全く理解できないこともなかった。自分のようにはなってほしくない、自分のようになってほしい、自由に生きて欲しい、でも自分より自由にはなってほしくない、だって自分には自由なんてなかったのだから。このジレンマ、わからなくはないんだよなぁ。でも、幸せになってほしいという気持ちが必ず底にはあって。だって娘を愛しているから。その愛の形を少し変えてみたから、2人は分かり合えたんだろうね。
