9年ぶりのガリレオ
本来の原作通り、湯川と草薙で物語は進行していく。
草薙の苦悩が原作以上に描かれていて短編で描かれている少しチャラい感じは全くない。
司法により、なみきや家族を救うことができなかった苦しみを見事に演じていてよかった。
湯川とタメ口を聞ける人物は彼しかいないのでこの2人のやりとりは見ていて楽しい。
湯川と草薙はたまに対立することがあるがそういう時に2人をいつも繋げてくれる内海がとても良いバランスを与えてくれている。
容疑者Xでは毛先を遊ばせてたり少しチャラいイメージがあった湯川だが、だいぶ落ち着いた感じになり湯川=福山雅治がしっくりくるようになった。
事件解明まで常に目線を下げている湯川だがラスト屋上シーン、腰掛ける草薙に対して湯川も腰を下ろし目線の位置を合わせる演出が凄くよかった。
ガリレオの軸は湯川と草薙の友情の話なのでそこがやっと描かれて始めたのでとても嬉しいと思う。