甲子園の魔王

沈黙のパレードの甲子園の魔王のネタバレレビュー・内容・結末

沈黙のパレード(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ガリレオシリーズが観れる喜びと、「これガリレオじゃなくても良くね?」という寂しさが拮抗している。(公開日の次の日にやってたSPドラマ版禁断の魔術の方がガリレオらしさは出ていたのでそっちを映画で観たかったかもなあ…)

物理学の知識を活かして謎を解くシーンがほぼ無いためガリレオお馴染みの勝ち確BGMは現場検証のシーンで申し訳程度に流れる。
せっかく復活した内海も見せ場らしい見せ場はなく(これは原作とドラマでキャラクターがだいぶ違うようなので仕方ないが)湯川も妙に乗り気で推理に挑んでいて、いやお前は大学教授の領分からはみ出しすぎだろと感じた。
並木佐織がレッスンを嫌がっている描写と、椎名桔平が教え子と結婚した(≒教え子に手を出し得る)という設定と、佐織が妊娠しているという情報から自分の中で椎名桔平に対する不信感がストップ高なところで椎名桔平の家に湯川が足を運ぶ展開になり「ほらね〜!!!?」と己の推理通りの真相が今から明かされますよと一緒に観に行った友人にアピールしたくなるくらいには悦に入っていた。
(結果から言えば俺の上記の読みは大いに外れていた)
後半展開が二転三転し、登場人物が多いこともあってかいまいち感情移入が追いつかなかったのだが、沈黙を破る2択を迫られる結末は良かった。

映画が終わってすぐに原作も購入したので読んだ上でもう一度振り返るべきかもしれない。

あとどうでもいいけど、坊主の刑事が映り込むたびに品川か?澤部か?と顔を確認しようと躍起になっていたが、ただの似ている坊主だった。まぎらわしい坊主が。
甲子園の魔王

甲子園の魔王