Tomo

沈黙のパレードのTomoのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙のパレード(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

まず、草薙さんと内海さんと湯川先生の3人を出してくれてありがとう!本当にその3人が同じ画面に居てくれて、それだけで観た価値があったくらい私は嬉しかった。当初からガリレオを観てきたのに一本も映画館で見てこれなかったので。

物理学の要素は確かに少なかったからガリレオっぽさは薄れてたのかな、液体窒素は多分ちょっと考えればわかる感じ。湯川先生がもはや警察のような洞察力。ただし最近ガリレオを見返して思ったけど、解決は中盤に終わって人物像もしっかり描いてるスタンスはブレてないかなと感じたので満足。
今回は湯川先生よりも草薙さんメインで、余りにも演技に引き込まれ過ぎて感情移入を激しくしてしまった。前作までのコメディータッチはかなり少ないけども、教授になった湯川先生と偉くなった草薙さんと内海さん、3人の立場が全体の空気を変えてたんだろうな、いい意味で。

原作ノータッチで映画で観ても物語のどんでん返しが面白いくて、それぞれの人物像が丁寧で。人数が多いのにすっきり纏まってたとは思う。あらゆる要素が絡み合って、草薙さんを追い込んだ様子が着実にに感じられた。

最後に今までのシリーズの振り返り映像があって、ああガリレオももう終わりなのか、と思わされました。きっとそうでしょう。先日の「禁断の魔術」も湯川先生の教え子が関わる事件、今回も主役と言っていい草薙さんが解決に至らなかった事件に関連。2人の人生に直結した内容が来たら、もうこれ以上はない、いや無くても全然良いと私は思った。
エンドロールに流れるヒトツボシ、純粋に曲を聴くだけよりも断然映画を観てからの方がグッとくるし虜になった。
Tomo

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