このレビューはネタバレを含みます
マヒトゥ・ザ・ピーポーは魂の存在を音で表す人だけれど、この映画では魂が肉体と分かれる前から後の全てを描いていた。
死んだ人は空と海とが溶け合った蒼白のとおくにいて、空から海の匂いがしたらそこに行く合図。でも大丈夫、死んだ人は時折り風になって生きている人のそばに来てくれる。死とはこちらとあちらを隔てるものではない。
空から海の匂いがしたから行ってしまっただけならば、死もそこまで悲しいことではないなと思えて、心が少し軽くなった。
ちょっと妄想入ってますかね。でもそんな妄想の余地のある、詩のような映画です。