とり

スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモローのとりのレビュー・感想・評価

4.0
おバカ映画最高。予想してた通りの映画でした。期待を裏切らないバカ炸裂映画。
メジャー系でここまで真面目に製作したB級映画って珍しい。

公開前からぜったい!観に行こうと決めてたのに、予想通り早々に上映打ち切り。焦る。
ラッキーなことに日比谷スカラ座2で数日間だけやってくれることに。
どうせならスカラ座1で観たかったけど贅沢は言ってられない。この時世間は″ハウル″が席巻中。

時代背景もあってか全体的にセピア色で押し切ったところがすごい。監督こだわりすぎ。細かいところとかも。
んーでも、観る前はここまでフルCGとは思ってなかったなぁ。
始まった頃に人物以外はほぼ全部CGで出来てると気付いて、ちょっとガッカリ。
しかもこのCGがまたB級街道まっしぐらっていうか。今時の家庭用ゲームと同等レベル。
でもずっと観てて馴染んだのもあるのか、味わい深いCGとも感じました。もしかしたらわざとチープな味を出してみたのかもしれませんね。

ジュード・ロウが主役と思うけど、どちらかというとグウィネス・パルトロウの方が濃い。
なんかバカバカしいなりに吹っ切れた演技なんかしててさぁ。
ジュード・ロウはおでこの後退が更に。ハンサムな自分がどうしても捨てきれないのか、ちょっとためらいがちな演技に感じました。残念。もっともっと壊れて欲しかったよジュード。
アンジェリーナ・ジョリーは⋯作品どころか役まで選びませんでしたか。
あんな役どころで良かったの?他になんかいい映画のオファーは?

なんか5分に一回はあまりのバカバカしさにこみ上げる笑いを抑えるのに大変でした。苦笑というか。
中盤あたりでちょっと眠気に誘われたけど、正直寝てしまってもいいんじゃないスか。私は頑張って起きてたけど。

終わり方はなんか、物凄く良かった。
ああ、やっぱり観て良かったわぁなんて思った瞬間。上映開始直後は、うーむやめておけば良かったか、なんて考えてたけど。
スタッフロールが始まるやいなやさっさと帰ってしまった人たちは、正直ムカついてたんでしょうか?とんでもねークソ映画だった!みたいな?

スタッフロールは長い方だったけど、良かったよ。
OVER THE RAINBOWとか、いい曲がいっぱい流れてました。曲のつなぎとかかなりいいセンスしてると思ったし。
映画の醍醐味がスタッフロールでも感じられました。

この映画は劇場で観るべきでしょう。
そしておバカ映画が生理的にダメな人はやめておくべきでしょう。
自宅の普通の環境で見ると、多分もう目もあてられないくらいお粗末な古臭くてダサダサなTV映画、に成り下がってしまうと思う。
そういえばローレンス・オリヴィエの映像が拝めます!

日比谷スカラ座2にて(みゆき座を経て現在はTOHOシネマズ日比谷)
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