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ブレードランナー ファイナル・カットのbesucherのレビュー・感想・評価

4.5
ロイの最後の独白、「涙のように、雨のように」は英語の台詞そのままと印象が違うけれどこちらも美しいと思う
「雨の中の涙」だと沢山の美しい経験も、押し流されて時の洪水とともに消え失せてしまう、というニュアンスがでて趣が変わるし、でもそこを敢えて変更してみてる意味も考えると楽しい

ロイは徹頭徹尾、苦しみ続けているし博士を殺害するシーンもデッカードがレプリカントを処理する時以上に辛そうに映る
レプリカントは他者を慮って、愛することができる、という時点で人間を超えてしまっているのではないかとすら思えるし、映画内での対比が美しい
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