besucherさんの映画レビュー・感想・評価

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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.3

ハビエルバルデムはスペイン語訛りの英語を話すので(最後の海賊のサラザールもスペイン海軍だったし)、アメリカから見たメキシコという国自体を表しているのかな

Cureの萩原聖人みたいな、虚無が人のフリを
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赤い影(1973年製作の映画)

3.8

ツイードのコートとマフラーがオシャレでかわいい

『不安定な時空学』という本が映っていた時点で、そういう話なのかもしれないと気付いた方がよかったのかな

(1963年製作の映画)

4.4

爆発が起こる一連のシークエンス、店内に残っていたのはほぼ女性だけ、というのが非常に印象的で、女性が求められがちな保守性や侵犯者への攻撃性、の表現とも考えられるのかなとか色々思い巡らせてみる
母から子へ
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ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

4.2

映画のジャンルを確定させてくれない進行が巧みだし、単純なパラノイアの物語として終始しないところが面白い

映画内世界で起きていることは徹底してジェイコブ視点であり、“彼が観ている世界”を映し続けている
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蛇の道(1998年製作の映画)

4.0

赤いものが大抵画面のどこかに映り込んでるのが印象的
発砲した時の光、娘の服、非常ベル、フライパン、椅子の座面、カバン

柴咲コウのもはやく観てみたい

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

3.9

怪物を創造する時の電力装置?や、大学での解剖講義のシークエンスは『哀れなるものたち』が完全に踏襲していたので、1番テンション上がった部分

ヴィクターは原作では、フランケンシュタインの名なはずだけれど
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.4

知らない街を用もなくぶらぶら歩いたり、雨が降ってる中でも散歩したりする経験が自身も多いからギルに似てるなぁ…と思いながら

人々の営みはいつの時代も最低かもしれないし最高かもしれない、と思いながら過ご
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.7

[2]
台詞は非常に膨大だけど、映画的に説明過多かと言われるとそうではないところがすごく好きな部分

人が意外とあっさり死んでしまうのも特徴的

現実感がないと言われがちな作風だけれども、現実世界でも
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.2

AIは人を愛するのか、はたまた愛するフリはできるのか…

愛は論理的に解析できるものではない気もするけれど、きっと遠くない未来に、限りなく愛に近い何か、をAIは学習するんだろうな、と思うと怖くなる

トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

4.3

衣装も車も全てが洗練された可憐さ、可愛さをもってて楽しい
ニットカーディガンとスエードの組み合わせがお洒落

冒頭自動車工場のシークエンスは、ウェスアンダーソンが多分に影響を受けているんじゃないかと感
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.0

映画鑑賞中に伴うフラストレーションは、現実世界でのフラストレーションが縮小化されたもの、という構成は秀逸だと思う

映画には何か劇的な進展を当然期待してしまうけれども、この映画はやすやすとそうさせない
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.2

毒ワサビを食べたら死ぬことは分かりきっていて、観る側もそれを完全に想定しているのに、敢えて目がガン開きの遺体を映すところが非常にウェスアンダーソンらしい

グランドブダペストホテルの生首と同様、観客が
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SAND LAND(2023年製作の映画)

4.1

車両のデザインとモーションが鯔背だし、ドラゴンボールでもタイムマシンとかバイクがやっぱりスゴいと思う

シーフが髪型を気にするところとかが逐一キュート

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.1

「時が傷を癒す」と、いいやきっと絆創膏程度だ。
すごく好きな台詞

マヤホークの黄色いワンピースと茶色い革靴の組み合わせが可愛らしくて特にお気に入り

トムハンクスの赤と白のスペクテイターシューズを青
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

4.2

ディズニー映画の多くの女性主人公たちは、自身が縛り付けられた住居、居場所に居心地の悪さを感じて外の世界に踏み出す(ラプンツェルやリトルマーメイド等)というのが通底的なテーマとしてみられる中で、あくまで>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

4.2

相手のことを想って考えているようで、守りたいのは自分自身、というのは人生においてきっと誰もが悩み続ける永遠のテーマだけれども、それを生優しく肯定しないところが心地よい

柄本明の奥さんが病気になった際
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

この映画をフェミニズム的な視点から分析することももちろん可能だし、女性自身の身体の使い用を自由に意思決定できることの尊さが大きなメッセージの1つだと感じる
(メアリーシェリーの『フランケンシュタイン』
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