ファイナル・カットは初めて観たけどあの映画「シャイニング」のOPの未使用フィルムを流用したエンディングじゃない!
そしてヴァンゲリスのあの超名曲じゃない! 詳しくは書かないけど、対比と解放感と高揚感が最高だったんだけど。なので前に書いたブレードランナー 劇場公開版よりマイナス1点。
だけどブルーレイで観たせいか映像の圧倒的な美しさに酔いしれました。
前のレヴューでは感想は逃げた。だってね、余りに偉大な作品だし、語るところ多過ぎてね…
特に美術、建築関連は書ききれない。
ノウズイはものを思うにはあらず。ものを思うはむしろこの街。
これは筋肉少女帯のサンフランシスコって曲の歌詞だけど、ブレードランナーにおける2019年は人々が常に監視管理されまるで都市全体的が不気味な生き物で人間はソレに支配されているかのよう。
ゴダールのアルファビルみたいに。
外は酸性雨が降りしきり、ビルディングにいるのは選ばれた人間だけだ。
立派な建築や美しいデザインは一体誰のものなんだ。
普通の人々が酸性雨に濡れてるのに、金持ちがぬくぬくとビルで生活してるのにむかっ腹が立つ…
2017年において人工知能の発達というAIが感情を持つ話はタイムリーだと言える。
ほら、君も知ってるだろう?
人工知能(AI)が人間に理解できない独自の言語を生み出し会話を始めたってニュースを。
映画の人間…とされる人は背中からレプリカントを撃ち殺し、レプリカントに殺されそうになっても感情を露わにしない。
逆にレプリカントは怒り、反逆し、寿命を恐れ、仲間の死を悲しみ、涙し、人間を助けるシーンまである。
人間ってなんだろう…と考えれば考えるほど深く、とにかく語る事が多過ぎる映画。
あと、ショーン・ヤングに惚れて彼女目当てで作品を何本か観たな。新作に大期待!