あの頃のロスアンゼルスと言えば、憧れの都市だったのに……ジトジトと酸性雨が降りしきり、街の至る所に、天まで届きそうな火柱があがり、ビルとビルの谷底で荒んだ人間達が暮らす。
そんな街をより一層退廃的に、でも魅惑的にしているのが、ゲイシャガールが写る巨大看板と意味のない日本語の文字!
その間をスピナーが飛んで行く。
垢抜けない日本のエッセンスをこう使うと、こんなにカッコよくなるのか。
こんな未来やだ〜!でもカッコイイ〜!
人間よりも、ずっと情緒的で共感できる、哀しいレプリカント達。
近未来って言葉はここからか?
そして、最後に流れるヴァンゲリスの音楽。
ずーっと耳元で流しときたい。