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ブレードランナー ファイナル・カットのchaooonのレビュー・感想・評価

4.3
言わずと知れたSFの金字塔!今更ながら、続編2049見る前に改めて見直し。

ここ何ヶ月かでこのバージョンとオリジナル版、2049を行ったり来たりしながら、何回も鑑賞しておりました。観れば観るほど堪能できる!ハマる人がいるのもわかる、魔力のある映画!

実家にディレクターズカット版のVHSがあったので、初めて見たのは子供の頃でしたが、正直最初に見たときは、なんだこれ、よくわからん、これで終わり?って感じでまったく面白さが分からず。
それもそのはず、当時私が求めていたのは、わかりやすい容姿でメカニカルなアンドロイドが出てくる感じを求めてたから、肩透かし感が否めなかった。人間と変わりない、そこがキモじゃないのさ、映画の趣旨をわかっていなかった自分よ。

改めて見直してみると、自分が生まれる前の映画とは思えない程の映像美や世界観、テーマにおののいた!

退廃的で混沌とした街に降りしきる酸性雨、モクモクと舞い上がるスモーク、そこに差し込む色鮮やかなネオンの光。変わってタイレル社のシーンは金色を帯びた柔らかい光が印象的。
未来的な造形物も異質感のある建造物も置かれた小物まで、リドリースコットのこだわりなのでしょうか、1つ1つに目を奪われるかっこよさ!

音楽も世界観とマッチしていて、何度も見るうちにしっくりハマってくる。

ゾーラのパートが好き。蛇を巻いての登場から着替えシーンがなんか好き。雑踏の中の追いかけっこも、散りゆくシーンも全てが画になる。

そして何よりルトガー・ハウワー!子供の時に見たときでさえ、ロイ・バッティのかっこよさには目を奪われた!この存在感!ラストの対峙、最期の「Tears in rain」!何度も繰り返し見てしまった…!ハト…!
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