ヨウ

ブレードランナー ファイナル・カットのヨウのレビュー・感想・評価

4.4
午前10時の映画祭にて

劇場鑑賞してみたわけですけど「面白くないのに面白い」っていう何とも名状し難い感覚に襲われてます。何言ってんだコイツって感じですが一つ言えるのは劇場で観て本当に大正解だったってことです。ブレードランナーはまさに映画館で観るべき映画。改めて正真正銘のSF大傑作だなと。

導入部から圧巻の世界観に心が囚われてこの時点でもう幸せだった。「ああ俺はいま本物のSFってもんを観てるんだな」と。
相変わらず分からんとこばっかだったけどそんなのはもはやどうでもよくなってる。ブレードランナーの世界に身を埋めたっていう事実を持ち帰っただけで私の勝利ですね(笑)

また上映されることあったら絶対いく!



初見 2020年7月13日
ちょっと中だるみしちゃったな。けっこう大規模なストーリーを期待していたんだけど、サスペンス的な渋い展開に飽きが生じてしまった。でも終盤はかなり面白かった。デッカードとロイの殺気溢れる戦いからの、レプリロイドの切ない思いが響く終わり方は印象に残った。人間に牙を剥くレプリロイドと、彼らを成敗し安全を守ろうとするブレードランナーの争い。そこには単なる二項対立で終わらない、両者の見えざる絆が育まれる物語があった。ハリソンフォードのシリアスでクールな演技に拍手。
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