どど丼

最後の決闘裁判のどど丼のレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.3
圧倒的重厚感、圧倒的モヤモヤ。なぜ今になって出演者ほぼ白人・レイプ描写ガッツリとポリコレ配慮のカケラも無い今作をディズニーが配給できるのかと思っていたが、むしろ今だからこそ時代性と倫理観に対する違和感に浸る。遠い中世の話でこちらの心を掻き乱してしまうリドスコ御大の技量に感服した。ラストの決闘裁判に繋がる約2時間の同じ話三連発、流石に中弛みするかと思いきや各々の視点から徐々に全体像が見えてくる様に引き込まれ、見事に作品世界にダイブさせられた。

ジョディ・カマーには助演女優賞を心から取って欲しいという程強烈な演技だったが、そもそも今作はアカデミー賞のノミネート要件満たしてるんだろうか……? 構成も絵作りも完全に劇場向けなので、少しでも気になっている方は是非劇場で。
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