〜騎士の一分 藪の中〜
[勝利した者こそ神に選ばれし“正義” ]
中世フランスの決闘裁判の不条理
正義って何かね?
鈍色の空の下で、異様な歓声に包まれた
迫真の[一騎打ち]はまさにグラディエーター
[騎士道精神]などの美化成分はゼロ%
三部構成の視点で語られる[事件の顛末]
〈第一部 カルージュの真実〉
猪突猛進、不器用な男(マット・デイモン)の視点が、事件の概要をシンプルに描く
〈第二部 ル・グリの真実〉
権謀術数、エリート(アダム・ドライバー)の視点が、世の仕組み・社会の性質を描く
〈第三部 マルグリットの真実〉
所有財産、踏みつけられた者(ジョディ・カマー)の視点が、時代を超えた[不変の真実]と[真の決闘]を描く
強姦の是非を問う裁判で5年間の不妊だとか[歓び]だの[頂点]だの根掘り葉掘りの尋問が苦痛!
最後のセクハラ裁判だったら良かったのに ( ×_× )
二人の決闘者も傲慢とエゴの激突で、まるで[戦争]の縮図を見てるよう
勝者によって裁かれる[決闘裁判]は現代も続いているのかもしれない