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最後の決闘裁判のkaitomoのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
3.8
中世フランス。貧乏な騎士である夫の不在時に強姦事件が起こり、訴訟が起きるまでが、三者の視点で描かれる。加害者は夫の元親友。
裁判ものであるため、一人一人証言の形式でやれば良いのに、そういう訳でもない。否認してる加害者視点(第二幕)の段階で「コイツ完全に有罪じゃないか」というのが分かってしまって、後半まで謎が残らないというのは、勿体ない構成では?各視点の見え方は違えど、事実自体はさほど変わらないのである。
告発者(被害者)が責められたり屈辱的な尋問をさくだりについては現代に繋がる胸糞感。しかも裁判制度自体も成熟していない。「科学的事実として、絶頂に達しない限り受胎しません」等と訳のわからない前提に立ったうえ、しまいには「決闘で勝った方が正しい。神が決める」という雑理論で、もはや裁判をやっている意味がないのが辛い。
理不尽まみれでも、泣き寝入りを良しとしない毅然としたヒロインの姿はカッコ良かったが、男は二人ともクソで不憫だった。
決闘やアクションは、要素としては少なめだが、激しめでインパクトあり。
ジャンルが分かりづらい映画だが、長くても面白かった。
実話ベースというが、誰の視点で描かれたのかによって真実が全く変わりそう。
#マット・デイモン、ゴリラすぎ
#金髪ベンアフ、良く似た別人みたい
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