14世紀のフランス、とある騎士とそのかつての親友、騎士の妻の3人の証言から徐々に真実が紐解かれていく、リドリー・スコット監督の歴史超大作!
ストーリーとしては、騎士のカルージュ(マット・デイモン)は妻のマルグリット(ジョディ・カマー)から、カルージュの親友で従騎士のル・グリ(アダム・ドライバー)に強姦されたと訴えられ、カルージュとル・グリは決闘裁判することになる。
決闘裁判とは、証人や証拠が不足している告訴事件を解決するために、原告と被告の両当事者が決闘をし決着をつけるという、実際に中世ヨーロッパで行われていた方式。
カルージュ、ル・グリ、マルグリットの順に、それぞれの語る真実について丁寧に描かれるため、上映時間は2時間半と結構長めだけど、同じシーンがあったとしてもそれぞれの主観で描かれているのでこれが微妙に違うのがとても面白かった。
たとえば、カルージュがマルグリットに強姦された件を訴えられた時、カルージュ主観のシーンは妻に寄り添うように描かれていたのに対し、マルグリット主観では、「誘惑したんじゃないだろうな!?」とかまるで妻ではなく自分が被害者かのような言動をカルージュがしていて、クソ夫として描かれていたり、違いを探すのが面白かった。
客観視って大事だよね。
とりあえず、マルグリット以外の登場人物が総じてクソすぎてなかなか胸糞です。
姑もむかついた!!
最後の決闘シーンも超絶アクションという感じではなくものすごくリアルで、その方が緊張感があるな、と感じた。
歴史物ながらノンフィクションというのもあって、なかなか考えさせられる作品でした!面白かった!
リドリー・スコット監督のハウスオブグッチも早くも今週から公開なのでそちらも楽しみ!