おくちん

最後の決闘裁判のおくちんのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
3.8
アマゾンプライムで鑑賞。リドリースコット監督ということで観たかった作品。決闘が終わった時、虚しさだけが残りました。誰の為の裁判なのか。マルグリットの立場で考えたら、彼女の傷ついた体や心はただの見世物になってしまっただけのように感じました。ジャックは欲に生きる男に、ジャンはプライドと名声に生きる男に見えました。この時代は男中心の社会。限られた生き方しか望めない女性たち。そんな中でまたマルグリットは愛する息子のためにしたたかに生きたんだろうなと思います。リドリースコット作品には期待しすぎる自分ですが、今回は三者の視点で描いて見せた、引き込まれたドラマでした。