やまだ

最後の決闘裁判のやまだのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
3.1
14時間のフライトで寝れなくて適当に見始めて、最初カルージュとルグリの友情物語なのかな?とか勝手に予想して見てたら全然違う方向に向かって泣いちゃった。中世14世紀のフランス舞台ってあんま見たことなかったからおもろーってなった。2章始まって、わ、これはそれぞれの視点で語られるんや……って分かってからめっちゃおもろかった。同じ出来事も主観的に描くと全然違って見えてくるから、どれも真実でどれも虚偽とも言える。正直私は女だからマルグリットの話が1番しっくりきたし、肩を持ちたくなったけど。まぁカルージュの勇敢さが粗雑さや見栄っ張りになったり、ルグリの聡明さが狡猾さや自信過剰になったりする見え方の違いはまぁ分かるけど、ルグリのしたことは普通に倫理的にアウトなので、どう見えようが弁明の余地なくクソだし、まぁちゃんと成敗されて良かった。とはいえ、やっぱりマルグリットの虚しさは途方もないだろうな……と思った。時代背景とかあんま分かんないけど、やっぱ女性の地位や扱われ方に歯ぎしりしちゃう。男はみんな愚か。
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