ぴがし

最後の決闘裁判のぴがしのネタバレレビュー・内容・結末

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「決闘裁判」というワードに惹かれて鑑賞。全く予備知識無しで見たことを少し後悔。事実に基づく話ということで、時代背景と地理くらいは理解した上で見ればよかったと思わせるほど、ビジュアル面ではリアリティがあって良かった。
話自体はなかなかヘビーな男女の私情のもつれって感じだけど、1300年台のフランスでもやっぱり男尊女卑の思考はすごく強いんだなぁ。強姦の罪について「加害者」「被害者」「被害者の夫」の3人の視点で同じ時間軸を3回見せられるのでなかなかメンタルがやられる作品だが、現代の価値観とは乖離しすぎていて何とか我慢できたけど、これは見る人を選ぶ作品かと。無理な人には無理でしょう。
私が作品の構成や趣旨が理解できたのな中盤以降だったので、それまでは「なんじゃこれは??一体何を見せられとるんじゃ?」だ感じだったけど、理解できると「真実はいったいどれなのか??」と、俄然面白くなってくる。
最後の決闘シーンは本当に血みどろでぐちゃぐちゃで、これがリアルな決闘なのかと、すごく勉強になった。このシーンだけでも十分に見る価値がある。
決闘に至るテーマがちょっとヘビーなため、(事実に基づくなら仕方ない話だけど)万人受けする話ではないだろうけど、物語の動機を別のものに挿げ替えてフィクションとして作ったらそれはそれで面白くなりそうな…。
リドリー・スコット監督がいろんなメッセージを込めていることはすごくよくわかる作品ではある。
これは、夫婦で見るのもちょっとしんどいかなぁ、一人で見て正解だったけど、結構ハードな2時間だったので、3回に分けて見ました。
マット・デイモンとアダム・ドライバーの決闘シーンが本当リアルな殺し合いでヤバかった!
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