シシシシンシン

最後の決闘裁判のシシシシンシンのネタバレレビュー・内容・結末

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

より真面目な羅生門。
羅生門は証言者本人の尊厳を守るために異様に自分のパートをカッコよくしているという滑稽な演出となっている。
この映画ではもはや真実などどうでも良いとさえ思うほど事件自体は微妙な主張の違いとなっている。しかしそれぞれがお互いに思い考えていることの違いが浮き彫りになっているところが見所だ。
そして相変わらずバカな男と強い女を描いている。

マット・デイモンとしては良い立場だよな。自分は妻の証言を信じて決闘し、負けても妻を信じた儚く散った男で勝てば英雄。
しかも戦闘に自信もあっただろうから勝てると思っていたんだろう。
妻のために力を振りかざすのはいつかのアカデミー賞のフルスイングビンタを思い出してしまった。

アダム・ドライバーは結局のところ愛だのなんだの言ってるけど、いきなり押しかけてことを済まして黙っとけはさすがになぁ。
ベン・アフレックと遊女を追いかけて遊ぶシーンが逃げるのは喜んでいると勘違いを起こす原因となり得るようにできてるのが上手い!
最後にベン・アフレックに蝿がたかるのは最高!シット野郎w

肩を持つわけじゃないが、アダム・ドライバーの子孫がもしかしたら残っているかもも思えばそこはまだ救いがあるのかな。
とにかく男どもはどうしようもないゲス野郎どもだった。


映像としても全く退屈せず、合戦はもちろん決闘も迫力が凄まじくおお!っと声がもれる。エンターテイメントとしてもめっちゃ良い映画。
シシシシンシン

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