どど丼

祈りのもとで 脱同性愛運動がもたらしたもののどど丼のレビュー・感想・評価

4.5
LGBTQ当事者を異性愛者に変える「転向療法」を扱ったドキュメンタリー。ブラムハウスこういうのも作るんですね。

類似の矯正施設を題材にした「ある少年の告白」は実話ベースで驚かされた人も多いと思うんだけど、今作は実際の矯正団体が歩んできた歴史を元活動家たちへのインタビューで振り返るという衝撃的な作品。この手の団体が未だに存在している事、一定数のLGBTQ当事者がLGBTQ当事者として生きることを否定している事、そして転向療法を受けた人達の自殺率が通常の倍である事……。ずっと辛くて目を背けたくなった。

元活動家たちは今どれろどの後悔を背負って生きているのだろうか、と想像しただけで気が遠くなって来る。改めてLGBTQの否定は自然の摂理に則った行為では無いのだと認識させてくれたことが、不覚にも彼らが今の当事者たちに向けて残してくれたメッセージになってる。必見。
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