樺太柳葉魚

カード・カウンターの樺太柳葉魚のネタバレレビュー・内容・結末

カード・カウンター(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

カークのあの涙は何だったのだろう?と今も考える。ゴード少佐のせいで父親がおかしくなり、家庭が崩壊した。全ての不幸の源はゴード少佐だと頑なに信じ、復讐を目論む青年。ウィリアムは彼を新しい世界へ連れ出そうと試みる。暗い過去を持つウィリアムにとってカークを救う事は即ち贖罪でもあったのだろう。息子を置いて出ていった母親と和解すればカークの未来は変わる。新しい道を見つける。そう思ったのだろう。カークも受け入れたかに見えた。あの涙。母親と会い、話をする。借金を返済し、生まれ変わる。あの涙は母親と会う決意をし、許せたから流れた涙ではなかったの?あれは、結局ウィリアムは何も理解してくれなかった、自分は誰にも理解されず独りだと気付いた涙だったの?それとも?予告編を観て、カードでゴード少佐を追い込み破滅へ追いやるのかと思ったら、最後は純粋な暴力。カード云々は何だったのか?と首を傾げた。所詮、暴力。カークは最期の瞬間、何を思ったのかな。
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