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LAMB/ラムのnのネタバレレビュー・内容・結末

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

淡々と進むひたすら静の物語なのだが、突然頭の中が疑問と衝撃に埋め尽くされたまま終了して吃驚した。

羊人間を我が子のように育てるなんて非現実的すぎるでしょと見始めたこちらの感覚を「別にありえなくないですよ。こんなに幸せなのだから。」と麻痺させたうえで、いきなりムキムキマッチョ羊人間で殴りつけられた。やっぱありえないじゃん。

マッチョ羊のビジュアルがまた絶妙。
怒りに満ち溢れていたけど悪魔や怪物には見えないのがいい。
よその子供を奪い、実母を蔑ろに殺して得た"幸せ"なのだからこのオチに十分納得もできた。
でもアダが可哀想。自分の存在に違和感を覚え、鏡に映る自分を見つめるシーンからは心が痛い。

色々と頭の中で思考しながら見れる作品で観て良かった。
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