公開初日と1週間後に『追いLamb』
大島依堤亜さんのコメント通り、『アダちゃんにメロメロ』な映画。
ストーリーは淡々と進む一方、見る人見る時によって色々な見解が分かれる考察系の映画なので、何度見てもおもしろい。
半人半羊のアダが自分が何者なのか?とそのアイデンティティに戸惑いながら、マリアとイングヴァルによって人間の女の子として育って行く姿に強烈な切なさを覚えた。
初見はアダはやはり羊で最後はハッピーエンドだったなと感じたが、、、
もう一度見たら、アダは人の手が加わってしまったことで、私が初見で思っていたより『人間としての部分』が大きくなっていたのではないかと感じた。
見方によって色々な感じ方が出来てしまう、たまらなく想像力を掻き立てられる映画。
気が遠くなりそうに広大なアイルランドの大自然。
その中で営まれる羊飼いの夫婦と言う人間の静かな暮らし。
人間の傲慢さは超自然の偉大さの前に必ずその罰を受けると言う教訓。
『すべてうまくいく』と言い、結末に天を仰いだマリアは何を思ったのか。
アダはその後幸せなれたのだろうか。
いろんな思いが交錯するイマジネーション♾な素晴らしい映画だった。