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LAMB/ラムのIDEAのレビュー・感想・評価

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.1
内容超要約ラップだYo!

北欧の暮らし 夫も優しい
しかし心はあの日から虚しい

闇夜に息づく奴は悪人か
アダは何処(いずこ)へ、待つは福音だ

タブー(禁断)がバブー(生誕)
あの子は人間なのよ多分
でも半分は、不思議ねLamb(ラム)

覚悟を決めてカオスが渦巻く
悪魔が見つめる深淵にダイブ

ちぇけら!

赤ちゃんの声の擬音はバブーかオギャー?
ではヒツジは…?

今作、腑に落とすのが非常に難しい!
宗教や神話に馴染みがない分、それが意味するところを読み解くのに難渋してしまい、そうこうする内にあのラストにたどり着く…。

喪失感に苛まれる夫婦が授かる奇妙な命。
名前はアダ、半羊半人の女の子。
上半身はヒツジな訳だが、全く嫌悪感がない。なんなら愛くるしい存在である。
ちょっとした仕草や返事をする時の声が大層可愛らしく、この状況は何なんだと思いつつもすんなり受け入れてしまう魅力がある。


温かく、切なく、しかし不穏。
嵐の前の凪、人間が踏み込んではならない領域。
愛と寂しさに満ち満ちた不思議な作品。

愛のために傷つき殉ずる、天から授かった愛の子を巡る因果応報な物語。



今作のパンフレット、羊の毛のようなふわふわ感のある表紙、想像よりはるかにふわふわ。手触りexcellent!
ショーケース越しに「これで1000円はお高くないかい?」と思ったあの時の自分にグーパンチ。
おすすめの逸品です。
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