東京に住む四人の女性を描く群像劇。
人気エッセイストの田中みな実、彼女の本の信奉者だった市川実和子、一児の母の徳永えり、汚部屋に住むパパ活女子の松村沙友理。
それぞれに、生き辛さを抱えた彼女たちの、リアルな葛藤が描かれる。
生きていれば、人は必ず時間と共に変わる。
10年前に結婚制度を否定する本を書いた田中みな実は、今は年下の彼氏との結婚を考え、市川実和子はそれを裏切りと捉える。
既婚者の徳永えりは結婚の理想と現実に迷い、松村沙友理は若さのタイムリミットに追い詰められる。
四人の触媒となるのが、タイトルの「ずっと独身でいるつもり？」と言う配信番組。
四者四様のドラマが導き出すのは、結婚するにしてもしないにしても、人生を丸ごと人に委ねることは出来ないし、するべきじゃないということ。
誰もが地に足をつけて歩み出す。
ふくだももこから同世代女性に向けたメッセージだが、男が見ても色々な示唆に富む。
田中みな実が思いの外良くて、共感性の高いキャラクターを作り上げてるのに驚いた。
