型に嵌まった人生ほどつまらないものはない。「こうあるべき」「当然だ」無意識に人を傷つける辛辣な言葉…締め付けられる想いで我慢している人は多いのかも。
自分は自分。我慢し続ける必要なんてない。他人から下される勝手な評価なんかクソ喰らえだ。
最近マイブームでハマっているのが田中みな実。
実はフリーアナウンサーになってタレントとして活躍するようになってからあんまり好きじゃなかったんです。
なんですけど、ここ最近の目覚ましい女優としての活躍で、彼女の魅力に気づいてしまったという感じでしょうか。
この人にしか出せない空気感や色があると感じるようになったんです。
本作は女優として活躍するようになってからの彼女の初主演映画。
劇場公開当時は完全スルーでした。
これはメインターゲットとしては中年女性なのでしょう。
本作の主人公である本田まみのように、30代半ばを迎えながらも独身生活を送っているような人たち。
ただ、彼女のような想いをしている人は女性に限らないんじゃないかなと思いました。
中でも女性の方が特に共感する人は多いんだと思いますが。
次から次に登場する身勝手な男たち。
彼らは自分たちの思い通りにならないと気が済まないし、なんなら楽観的なのでどうにかなると思っている。
「そういうもんでしょ」
こう言い放つ姿勢が相手の考えや生き方、いやこれまでの生き様すら全てを否定しているわけですよ。
「まみの笑った顔が一番好きだよ」
結局のところ、自分色に染めたいだけでしょ、みたいな。
田中みな実という自分という芯がある女性が演じるからこその説得力があり、ちょうど主人公のまみと同じ36歳の自分にも共感できるポイントが多々ありました。
これは観てよかったなぁ。素晴らしい映画でしたし、この上ない田中みな実を堪能できました。
〈キャスト〉
本田まみ(田中みな実)
佐藤由紀乃(市川美和子)
鈴木美穂(松村沙友理)
高橋彩佳(徳永えり)
橋田公平(稲葉友)
高橋佑介(松澤匠)
遼太郎(田中幸太朗)
紗綾(中井友望)
新川(前原滉)
本田悟(矢嶋俊作)
鷺沼(佐野剛)
五所川原玲(山口紗弥加)
徳永隆一(藤井隆)
本田士郎(橋爪淳)
本田恭子(筒井真理子)
※2023年自宅鑑賞121本目
