1982年に公開されたブレードランナー。公開当時にリアルタイムで観ていた人や製作者は、ブレードランナーの作中設定である2019年が目の前まで来ていることに何を想うのだろうかと、2017年にそれを観た自分は思った。ということを思い出した。
昭和の人々がかつて描いていた「こうなったらいいな」「こうなってるかも」というワクワクする未来。今考えれば飛躍しすぎた想像とはいえ、思い描いた未来とは程遠い現代に不満を抱き、絶望すら感じる人もいるのかもしれない。それが本作の大人なのだろう。
ただ、過去は過去のことだから良いのであって"今"を見なければ一歩も前に進まないどころか過去に向かっての退化しかない。そして残念ながらもう過去には戻れない。しんのすけがひろしを過去から現在に呼び戻したように、希望に満ちた未来のためにひたすら今を生きていきましょう。懐古主義じゃダメです。
「思い出はポケットの中にしまっておこう。楽しいことばかりを考えなくちゃ。」
SHERBETSの浅井健一氏の言葉です。