シリーズ9作目。二十世紀博に魅了された大人たちが暴走……。
二十世紀といってもスポットをあてているのは、戦争の影が薄れ、高度経済成長の最中に開催された大阪万博、戦争もなく昭和の発展期だ。見方によっては正に良い時代だったと言えるのだろう。
昭和を生きた世代には懐かしく感じる映像が出てくる。以前に観たときよりも、歳を重ね親になり、親を亡くした現在は過去に囚われた大人たちの気持ちがよく分かる。
やっぱり子供の頃が良い。仕事もしたくないし、食事を作るのも嫌だ。……ブラウン管テレビを囲み家族そろって食事をした日々がひどく懐かしい。映画は胸の奥あるそんな温かい想いに触れさせてくれる。