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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のYouのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

クレしん映画期間3作目。
コロナ自宅待機が続く中、笑いの沸点が低い今日この頃。
明るくて頭空っぽで観れる映画を求めて。


人は過去を増やしながら生きていく。クレしんの映画では異質な作品全体に静かさのある作品。
どんなに懐かしく温かく帰りたい過去があったとしても、過去に帰りたがる生き方はしたくないと、未来に夢を抱き今を懸命に駆けたいと思わせてくれる。

---以下、観ながらの感想---

・『OPのダメダメのうた』が凄く懐かしい。笑小学校低学年の頃に友達の家でだけ観れたクレしんの記憶。

・いきなりの大阪万博、からのウルトラマン …⁇なるほど、20世紀を振り返り体験できる施設。大人が『懐かしい』の虜になる場所。本作が2001年作だからこその舞台。野原家も何度も訪れているよう。街にも20世紀が溢れる。

・YOM、鳥取までカバーしてる。笑
21世紀が始まったばかりで20世紀懐古が繰り広げられる→21世紀を良い年にしよう、て映画⁇

・大人がお菓子を食べまくる。千と千尋的な怖さ。子供に却ってる⁇大人が20世紀に囚われ20世紀館に。YOMによる洗脳か。言葉遣いもあちこち古い。

・『如何にもタコにも』
・『まだ温かい…』言ってみたいセリフ笑

・意外とボーちゃん一番まともな大人になるのでは⁉︎拳銃BB弾かよ。子供が分担してクラッチ操作を⁉︎マサオくんがいけない遊びを覚えた。風間くんクソ真面目。おしっこで敵を撃退。

・ひろしの過去回想。田舎の子供が都会に出てきて就職し、結婚し、子ができ、家を買い……過去の先に辿り着いた大切な大切な『今』に気づき涙する。

・哀愁漂う敵…あちこちに懐かしさの罠。『古き良き』に囚われる心。それを振り払って今を駆けねばならぬ。

・俺は家族と共に『未来』を生きる‼︎
今の自分に不満を抱えて過去を振り返ってばかりの人生こそつまらない。今を全力で駆け未来へ登る意志を伝えてくる。未来しかない5歳の男の子が転んでも血を流しても息も絶え絶えに駆け登り手を伸ばす。未来に夢と希望をもち、かっこいい大人になりたいと叫ぶ。
バブル崩壊を経て21世紀になり、昔を懐かしむ大人に突き刺さるのではないか。

・『また、家族に邪魔された』

・edの歌詞が沁みる。
田舎から出てきた心に刺さる母への歌。
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