「20世紀、人々はまだ未来を信じていた」
泣けるし笑える名作。脚本、演出、演技、音楽…どれもパーフェクトな映画で特に演出が素晴らしい。
しんのすけとひろし、それぞれへ目線を変えると何倍も楽しめる。
「懐かしさ」がわからない、未来に直線的に進むことしかできない、しんのすけ(子ども)にとってノスタルジーは恐怖であり、物語の後半で反撃へと転換する。
ひろしは、ノスタルジーへ懐古し、囚われつつも涙を流しながら決別し、家族と未来を掴もうと奮闘する。
ケンとチャコは恋人同士の設定で、家族との対立軸なのも味わい深い。
最後は、タワーを駆け上がっているだけなのに、なぜこんなにも泣けるのだろう。
子ども映画で3分間の無音、タワーを登るしんのすけの劇画タッチ、、、演出も素晴らしかったなぁ、