YumaHirato

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のYumaHiratoのレビュー・感想・評価

4.4
「20世紀、人々はまだ未来を信じていた」

泣けるし笑える名作。脚本、演出、演技、音楽…どれもパーフェクトな映画で特に演出が素晴らしい。

しんのすけとひろし、それぞれへ目線を変えると何倍も楽しめる。

「懐かしさ」がわからない、未来に直線的に進むことしかできない、しんのすけ(子ども)にとってノスタルジーは恐怖であり、物語の後半で反撃へと転換する。

ひろしは、ノスタルジーへ懐古し、囚われつつも涙を流しながら決別し、家族と未来を掴もうと奮闘する。

ケンとチャコは恋人同士の設定で、家族との対立軸なのも味わい深い。

最後は、タワーを駆け上がっているだけなのに、なぜこんなにも泣けるのだろう。

子ども映画で3分間の無音、タワーを登るしんのすけの劇画タッチ、、、演出も素晴らしかったなぁ、
YumaHirato

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