このレビューはネタバレを含みます
あったかくて、胸がぎゅっとなる世界が眼前に広がっていた。僕がわからない、未来に不安を感じるアキ。そんな時、クラスメイトのキイタに出会って、鬱屈とした世界が一変する。10代の一瞬を映像に閉じ込めた作品。
「あなたはあなたでいいんだ」と言ってくれる大人がいること、複雑な世界に生きる10代を見てくれている人間がいること。ちゃんとどこかに存在しているんだ、そう思うと嬉しくて涙が出た。その存在は、これからも大切にしていきたい。
呼吸を忘れてしまうほど、見入ってしまった。夕焼けに反射するあの横顔に。二人が交わす視線に。ずっと見ていたかった。劇場から最寄り駅へと歩を進めながら、アキやキイタ、私の未来に想いを巡らせた。明日からまた前へ進めそうだと思った。
素敵な映画に出会えて幸せだ。枝監督、ありがとうございます💐